調査会社とは?サービス内容は?選び方のポイントや活用シーンを解説

2025/09/05

調査会社とは?サービス内容は?選び方のポイントや活用シーンを解説

「調査会社」には、企業調査や信用調査、市場調査、マーケティングリサーチなど、さまざまな種類があり、それぞれ得意な分野が異なります。

本記事では、そもそも調査会社とは何か、具体的なサービス内容、インハウス調査との使い分け、さらに信頼できる調査会社を選ぶポイントまで、初めて依頼する方にもわかりやすく解説します。

取引先のリスクを調べたい、M&Aを検討している、上場準備を進めたい、競合調査でマーケティングに活かしたい…など、重要な決断を前に調査を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

調査会社とは?利用するメリットは?

調査会社とは、依頼者の要望に応じて、企業や人物に関する情報収集・分析を実施する専門機関です。

調査会社に依頼することで「調査にかける手間が短縮でき、本業に専念できる」というメリットがありますが、そのほかに、自社ではアクセスできない情報源を活用することができる点にも大きなメリットがあります。

例えば、企業の信用情報データベースや、海外の企業情報、業界内の定性情報(評判や人間関係)から定量データ(財務状況や市場シェア)まで、幅広い情報を収集します。

また、第三者による公平で客観的な評価が得られる点や、情報収集する過程での不要なリスクが避けられる点も、調査会社を利用するメリットだと言えるでしょう。

どんな時に調査会社を活用すべき?

調査会社への依頼をおすすめするケースとして、以下のビジネスシーンが挙げられます。

  • 新規取引やM&Aを検討している
  • 上場準備(IPO)に伴う調査が必要
  • 役員候補や幹部候補の人物調査を行いたい
  • 不祥事や風評被害が発生した
  • 新規事業に向けた市場や競合の分析をしたい など

特に、IPO準備においては、反社関与の有無や役員の人物調査が必須となっています。また、近年は一般社員の採用時にも調査を活用し、入社後のトラブルを未然に防ぐケースが増えています。

関連記事:経歴詐称・モンスター社員で痛い目に遭わない為の採用調査の活用方法

主な調査会社と特徴

病院に内科や小児科があるように、調査会社も信用調査や市場調査など、それぞれ専門とする分野が分かれています。ここでは、主な調査会社とその特徴についてご紹介します。

信用調査会社

信用調査会社とは、主に資力や支払い能力を中心に調査を行う機関を指します。財務状況や経営実態の把握に強みがあり、与信判断や取引可否の参考資料として広く利用されています。

レピュテーション調査会社

レピュテーション調査会社は、企業や組織に対する評判や風評を調査します。調査対象は大きく分けて、SNS・Web上の情報と、取引先や業界関係者などリアルな社会での評判があります。どちらも企業ブランドや信頼性に大きな影響を与えるため、両面からの調査が重要です。

具体的には、反社会的勢力との関係有無や、社会的信頼に関わるリスクなども含め、ブランド価値を損なう可能性のある要素を洗い出すのが役割です。

【レピュテーションとは】
レピュテーションとは、企業や組織に対する世間からの評判やイメージのことです。
評判の悪化により企業価値が損なわれるリスクをレピュテーションリスクといいます

市場調査・マーケティングリサーチ会社

市場調査会社やマーケティングリサーチ会社は、消費者の動向や市場のニーズを分析する調査を専門にしています。商品開発や販売戦略、広告効果測定など、企業のマーケティング活動を支援します。

総合調査会社

総合調査会社は、信用調査やレピュテーション調査、市場調査など、特定の分野に限定せず、包括的な調査を提供できるのが特徴です。複数の調査方法や調査手法を組み合わせることで、さまざまな角度からリスクを洗い出し、依頼者の意思決定をサポートします。

主な調査サービスの内容

主な調査サービスの内容

次に、調査会社が提供している主な調査サービスについてご紹介します。

人物調査

人物調査では、主に役員候補や幹部候補の経歴・評判を確認。過去のハラスメント等のトラブル歴や勤務態度、業界内での評価など、履歴書や公開情報だけでは分からない側面を調べます。

企業調査

企業調査では、取引先や提携先の財務状況・経営実態・評判などを多角的に調査。M&AやIPO準備の際に必須となる「デューデリジェンス(DD)」にも活用されます。

【デューデリジェンス(DD)とは】
デューデリジェンス(DD)とは、大きな取引をする際に、相手の企業について詳しく調べることです。相手がどのような企業で、問題点がないか、反社会的勢力との関係がないかなどを徹底的に調査します。

関連記事:企業調査のやり方とは?調査方法や調査項目について解説

競合調査

競合調査では、同業他社の市場シェア、事業戦略、販売網などを調査。自社の経営戦略や新規事業開発に役立ちます。

採用調査

採用調査では、採用前に該当の人物について調査します。経歴詐称や素行リスクを防ぎ、入社後のトラブルを未然に防ぎます。

信用調査

主に企業の支払能力や資金繰りなどを調査。取引リスクを減らし、未回収リスクを未然に防ぐのに有効です。

反社会的勢力チェック(反社チェック)

取引先や関係者が反社との関わりを持っていないかを確認。金融機関や上場審査では必須の調査であり、企業の信頼を守る重要な情報です。

風評・レピュテーション調査

SNSやWeb上の口コミに加え、業界内での評判や現地での聞き取りなど、オンライン・オフライン双方から情報を収集します。

トクチョーの調査サービス一覧 >

信頼できる調査会社を選ぶ3つのポイント

調査会社を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

ポイント①:調査内容と実績

まずは、目的に合った調査サービスを提供しているか確認しましょう。

例えば、信用調査会社であれば財務状況や取引履歴といった信用情報に特化したデータが得られますし、マーケティングリサーチ会社であれば消費者動向や市場調査に強みを持ちます。

また、総合調査会社では、目的に応じて複数の調査を組み合わせ、さまざまな状況からリスクや課題を調査していきます。そのため総合調査会社を選ぶ際は、幅広い調査メニューに対応できるかもチェックしましょう。

加えて、豊富な実績と長い業歴があるか、また弁護士や大手企業との取引実績があるかも重要な判断材料です。

ポイント②:料金体系の透明性

費用は調査内容や範囲によって大きく異なります。簡易的な調査であれば数万円から、M&Aに伴うデューデリジェンスのような深度のある調査では数十万円~数百万円が相場です。

見積もりの内訳が明確に提示されているか、追加コストが発生する可能性があるかを事前に確認しましょう。

ポイント③:法的遵守と専門性

違法な調査を行う業者に依頼してしまうと、調査結果自体の利用がリスクになる恐れがあります。加えて、取引先に知られないよう厳格な情報管理体制を整えているかも重要な確認ポイントです。

特に、尾行調査には各都道府県の公安委員会に探偵業の届出が必要です。これらの調査を依頼する際は、営業所やホームページなどで「探偵業届出証明書」の有無を確認しましょう。

尾行調査事例集 >

インハウス調査(内部調査)との使い分け

インハウス調査(内部調査)との使い分け

一般的に、調査は「インハウス調査(内部調査)」と「外部調査」に分けられます。

インハウス調査とは、社内にある契約書や取引履歴、議事録など、内部のリソースで入手できる情報を調べることを指します。対して外部調査とは、外部の調査レポートや公開決算情報、口コミ、SNSなどの社外から得られる情報を調べることを指します。

「調査にあまり予算がかけられない…」「どの調査会社に依頼したら良いの?」といった事情で、インハウス調査だけで重要な判断を下すケースは少なくありません。

しかし、公開されている情報だけで、財務状況や評判、反社会的勢力との関与などを調べるのは、正直とても難しいものです。また、社内で調査を完結させると、客観的な評価が難しかったり、法務チェックなどの専門知識を要する場面で十分な調査ができないリスクもあります。

そのため、より専門的な調査や、精度の高い調査、多角的な調査が必要な場合は、調査会社に依頼することをおすすめします。

【無料】サービス資料一覧(ケーススタディ&報告書サンプル) >

調査会社を活用した安心・安全な情報手集

調査会社を初めて利用される場合、「情報を渡すのが不安」と思われる方は多いかもしれません。

経験豊富な専門家が課題に真摯に対応いたしますので、まずはご相談ください。

総合調査会社トクチョーで「価値ある情報」を

株式会社トクチョーは、60年以上続く総合調査会社です。豊富な経験と、長年の実績で培った調査力で、上場企業から中小企業・スタートアップまで、幅広くお客様のご要望にお応えしてまいります。

  • ・反社会的勢力対策
  • ・人材採用
  • ・企業間取引(デューデリジェンス)
  • ・上場準備(IPO)
  • ・WEB風評被害対策
  • ・社内リスク対策
  • ・競合調査など

「こういう点を深掘りしてほしい」といった細かなご要望や、弁護士や外部専門家が関与するケースにも柔軟に対応できます。インターネットのみで完結する簡易的な調査ではなく、取材などからより深い情報収集が可能ですので、フォームまたはお電話にて、お気軽にご相談ください。

ビジネスでの調査なら総合調査のトクチョーへ

1965年創業の信頼と実績。
総合調査会社として、企業経営やビジネスでの意思決定に必要な、データベースからは得られない情報をお届けしています。

状況に応じた 多面的な調査により、取引先や競合企業についてより充実した理解のためにご利用いただけます。

また、 労務管理にまつわる社員の調査、クレーマーや不審人物の素性調査等もお気軽にご相談ください。

1965年創業の信頼と実績。
総合調査会社として、企業経営やビジネスでの意思決定に必要な、データベースからは得られない情報をお届けしています。

状況に応じた 多面的な調査により、取引先や競合企業についてより充実した理解のためにご利用いただけます。

また、 労務管理にまつわる社員の調査、クレーマーや不審人物の素性調査等もお気軽にご相談ください。